芸術の街は今
長々と書き連ねていたフィレンツェ編もこれで最後です。
最後は芸術の街、フィレンツェ のアートな部分をご覧いただきます。
路上で模写を描いている人をときどき見かけます。
驚いたのは翌日になるときれいさっぱり絵が消えているところ。私ならデキが良かった日は消す前にちょっと写メ撮ってしまいます。
こちらの石像さんはいわゆる大道芸人の方。特に、ルネサンス絵画が代表的なウフィッツィ美術館の周辺に、パフォーマンスをしている人たちをたくさん見ました。
クオリティも様々。。。
国民性などもあるでしょうが、やはり芸術品や歴史的遺産が日常生活の本当にごく近くに、当たり前のように存在しているというのも、こういったパフォーマンスが生まれる要因かなと感じます。静岡で家康公の銅像のマネをしている人はいませんからね。
散策途中、ギャラリーホテル・アートというホテルを発見しました。デザイナーズホテルだそうです。
奥行き感と広がりを醸す印象的な形と光の陰影が、決して目立たないはずなのに、確かな存在感を放っています。
ホテルの外観です。
シュール。
別のホテルの入り口。こちらの方が好きです。
冒険心をくすぐる、わくわくするファサードでした。
わくわくするといえばこちらも。
思わず握ってみたくなるドアハンドル。
環境問題に焦点を当てたアートも。普通の路地裏にありました。
『POLLUTION DETECTOR』 直訳すると汚染探知機。
こういったものを見ると、外から見れば美しく華やかな街ですが、実際にはそうでない面もあるんだなと思い知らされます。
広場では何やらイベントが。
スローマーケットと言って、トスカーナ州や周辺地域の特産品展らしく、とても賑わっていました。静岡市の七間町通りや青葉通りの風景と少しダブりました。国は違えど、皆で町を盛り上げたい思いは一緒なんですね。
ミラノサローネだけでなく、今までご紹介したような、街中の思わぬデザインのヒント。今後の設計に役立てていけるようにしっかりと持ち帰ってきました。そのうち白い人形が外壁をよじ登っている家が出来上がりますのでご期待ください。
齋竹 興祐