丸子の家

f:id:sozosya:20170302131335j:plain

 

この『丸子の家』は、前記事に書かれているように、駿河区丸子の大鈩不動尊へ続く一本道に面する土地での計画でした。

現地調査に訪れてまず感じたことは、この道を壊したくない。でした。

それは設計をする人間のエゴなのかもしれませんが、

国道1号線バイパスから1本入るだけで峠の山々、静かな川の流れる風景がそこにあり、そしてこの土地で育ち、新たにご自身の城をかまえる御施主様の思いを大切にしたいと思いました。

尚且つ私どもの会社で家を作る以上、住みやすさは大前提として必要であるため、

残されるべき風景を守り、新たな価値を見出すことがこの計画の核となりました。

 

この地域の昔ながらの、鎧張りや土壁を彷彿とさせる外観はメンテナンス性も配慮してガルバリウムと塗り壁を組み合わせています。

それに加え、東屋をイメージした前面の格子壁がボリュームを生み、家に存在感を与えています。

この格子壁が、外から家の中を見えにくくしており、毎月行われる不動尊の朝市で集まる大勢の人たちから、プライバシーを守りやすくしました。

室内からは背後に茂る山を借景として取り入れて、家の「開く」と「閉じる」を使い分けました。

 

内装もこだわりあるお施主様と一緒に細部に至るまで丁寧に作り上げました。大変愛着の湧く、心地よい空間となっております。ぜひ明日、明後日で実際にお越しになってご体感ください。

 

設計担当 齋竹興祐

 

3月11日・12日開催

当日予約可能です。

 

 

 

※現在バイパス丸子ICが工事中のため、丸子IC静岡駅方面から乗ると右折侵入が出来なくなっています。静岡駅側からお越しのお客様は高架下を通ってお越しください。